【2002年2月号】 

【本当にかわいがるとは】
女子大で、ヨチヨチ歩きの子と一緒に手をつないで歩いていて、子どもが転んだらどうするか、というアンケートをとりました。すると面白い結果が出ました。
三分の一の学生は、抱きかかえて起こしますと回答しましたが、三分の二は、その子が自分の力で立ち上がるのを見ていますと答えました。
そんなニヒルな親にならないで下さい。子どもが転んだらパーツと抱きかかえる、これが親の愛というものです。
(学習院名誉教授 川嶋 優)

けさテレビを見ていたら、竹村健一氏がこんな発言をしていま
した。 I Q (知能指数)という言葉は耳にタコが出来るほどに聞
かされるが、EQ (情緒指数)ということも忘れないで欲しいと。
1月 15日 を迎えるたび、年ごとに20才の人達の幼児化が進
行しているのではないかとさえ、危ぶまれます。いまの日本の社
会は、幼少期における情操教育に手抜かりがあるのではないか。
『個』 と 『公』 あるひは 『他』 との感覚が豊かであるかどうかは、
EQ の分野であって、IQ に係わるものではなかろうと思います。
かっての私たちにとっては、20才というのは 『 地獄の門 』 と
して立ちはだかるものでした。避けることの出来ないデューティ
ーとして大人としての覚悟を強いるものでした。そこにはプラス
評価をすべき何物かがあったように思へます。
躾とは、優れて情操的な問題ではないでしょうか。