【2000年1月号】
【もういくつ寝ると お正月】
「幾つと厳島」語呂が似てるような 似てねェような・・
今年は言いてェ事も幾つかあってサ。
まァ来年は軽やかに書きますョ。
皆さん!来年が良いお年でありますように。
浜北ロータリ-クラブの正月最初の例会は、月の後半に入り17日と言う事になる。
そんな事があってかどうか「友」が通常の月より5日ばかり早く着いた。
今年の最終例会に間に合うように「友」がメールボックスに入っていて、紹介文が正月17日では誠に間が抜けているので、大急ぎで印刷した次第。実際はどうなのか?ナ。
しかし「友」は来年17日とくると、これも香の抜けたビールもどきではあるが、とにかく最終例会の日 これをメールボックスに入れる事とする。まアッどっちでもイイか。
7月からの今年度初回を除いて毎回、我が国の世界遺産が表紙を飾る事になったが、その中ではアングルが良い事もあって、表紙写真として一番の出来であり、表紙説明も又別人の筆になるかと思う程で、両方とも少なくとも今まで中の秀逸である。
厳島神社の絶景は満潮時 島へ渡る海上からの、社殿高床の下まで波に洗われる時を以て最高とされているが、干潮時にはその美しさは半減する。
その事は常に自然災害と対峙して来た立地条件にあり、新しくは今年の台風18号の被害まで、平安以降の歴史上枚挙にいとまがない。以前2回ほど渡ったが、2度とも台風被害甚大の時であった。
そのような条件下の建築物に美意識を持つ民族性もあって、日本三景の1ツであるのであろうが、やはり清盛あっての厳島神社であることはまぎれもない。
本殿・拝殿・祓殿・回廊を治め国宝ゾロゾロは、絢爛豪華な平家納経に見られる清盛の「平家にあらずんば人に非ず」の栄耀栄華が無限に続くよう、財力・権力を一手にした一族・一門の現世の福縁・来世の安楽を念ずる願望の、副産物として現在に「奢りの美」として残っている訳。
又 解説の兜太が「記すべきことは多々あるが‥」と省略した部分の多くは、神仏集合時の浄土信仰と、対宋貿易上の瀬戸内海上の、覇権掌握上の地理的要因であろうと推理する。
景観・名称は神社ではあるが、神道での価値はほとんどなく、浄土信仰わけても法華経信仰より生み出された建築物・宝物と言って良い。これらは抵抗なく当然の如く神仏集合を容認して来た、民族の宗教観であろうが、祭神が女神の市杵島姫命であることと、法華経の言う「女人でも成仏出来る‥」から 当時の女性に広まった法華経信仰との関連性も或いはあるのかも知れない。
平家の財力の根幹を成す対宋貿易の膨大な権益に、瀬戸内の宮島は欠くことの出来ない警備上の重要拠点であった事は、容易に想橡出来る。兜太はそれらを言外に言っている。
閑話休題。表紙と内容 2000年1月号は珍しく出来がイイゼ。 ハィッ。